無料ブログ作成サービス JUGEM
第七十四回目 子供に翼を 子供は自ら動く生き物です
0

    第4章 お子さんが自分で「翼」を見つける手助けとは

    第74話

    あらゆる動物の子供は、自発性を身につけて生まれるようです

     

    全ての動物は、生まれ落ちた瞬間から「生き続ける」事を宿命づけられます。そのために、自分の力で何とか立ち上がろうとしたり、母親の胸にしっかりとしがみついたりします。人間の子供は、一見、寝ているだけのように見えますが、実に様々な自発行動をするようです。

     

    吉田松陰の「どんな人にも、何歳で亡くなった人にも、春夏秋冬がある」という名言には、非常に奥深いものを感じます。彼は、例え二歳で亡くなった幼児にも、春夏秋冬があると言っているのです。二歳で亡くなった幼児に、どのような春夏秋冬があるのでしょうか。彼の言葉を借りるなら、例え一歳に満たずに亡くなった赤ちゃんにも春夏秋冬があると言う事です。一歳に満たない赤ちゃんの春夏秋冬とは、どのようなものでしょうか。

     

    赤ちゃんは、お母さんの胎内にいる時から、既に自発的な動きを行っているそうです。

    胎児は、目は見えませんが、音は聞こえています。聞こえる音に反応している可能性は高いそうです。生まれると、人間の赤ちゃんはすぐには何もできませんが、音には反応するでしょう。やがて目が見えるようになると、見えたものに反応し始めます。鹿などの弱い部類の草食動物の赤ちゃんの多くは、生まれてすぐに立ち上がり、自分の力で歩き始めます。肉食動物などから我が身を守るために自発的な行動を起こすわけです。人間も同じように弱いサルの一種である以上、生まれたばかりの赤ちゃんは、程度の差こそあれ、我が身を守るための自発的な行動を起こし始めていると考えた方が自然な気がします。

    とはいえ、赤ちゃんは言葉が話せず、意思疎通ができないので、何を目的として、どんな行動を行うのかは、わからない部分が多いようです。世の中には育児書がたくさん出ていますが、赤ちゃんのための育児書、つまり赤ちゃんの側に立った育児書は一冊も無く、お母さんが安心できるための育児書ばかりです。そのためでしょうか、十年前には常識だった事が、今は全く逆転してしまっていたりします。

     

    赤ちゃんの自発的行動に焦点をあてて研究している方が増えてきていますが、そのことに、社会的にまだあまり注目されていないのは、そこから出てくる研究報告が、結果的にお母さんに育児に対する安心感を与えてくれないからのようです。人はたしかに「こういう時には、こうしなさい」とマニュアルにしてくれた方が、安心できてしまえます。赤ちゃんの自発行動に焦点をあてると、「そういう事があってもいいんじゃないでしょうか。その次にどのような行動をするかも大事ですね」という風な事でしか書けないようで、これでは確かに若いお母さん方は安心できず、本にしても売れません。

     

    しかし、確かに赤ちゃんは自発的行動を起こしているようで、そこには、まだ大人の我々と意思疎通できないにしても、なんらかの「意識」が芽生えていると考えられます。

    吉田松陰の言う「春夏秋冬」は、この「意識」の流れや発展する形を、その人の一生涯で見た時の姿なのだろうと思います。そして、その「意識」は誰かに影響を与えているという事なのでしょう。赤ちゃんが周囲の人に影響を与えているのは、その可愛さによるのではなく、芽生え始めた赤ちゃんの「意識」に我々が感化されているからかもしれません。そして、万一の早世の時、我々の中にその意識の「種」を残していくのでしょうか。

     

     

    著作(本文・4コマストーリー):株式会社メンタル・コア 野田雅士

    🔵熱ブロの著作者である、

    野田雅士氏の新書が経法ビジネス新書より、怒りの制御(アンガーマネージメント)

    をテーマとした新書として発刊中。

    タイトル 『「怒り」に寄り添うエクササイズ』

    マインドフルに怒りに寄り添う方法や根拠、メリットを解説。

    http://www.mentalcore.co.jp

     

    デザイン・イラスト(キャラクターデザイン・4コマ漫画):塚元善己

    🔵熱血ブログLINEスタンはこちらの作者のページから

    https://store.line.me/stickershop/author/93943

    | かんちゃん | 4コマ漫画 | comments(0) | trackbacks(0) |
    第七十三回目 子供に翼を あなたは何を伝えるのか
    0

      第4章 お子さんが自分で「翼」を見つける手助けとは

      第73話

      子供は「授かりもの」それとも「預かりもの」?

       

      子供は誰のものでしょうか?両親のもの?両親を含む「家」のもの?それとも、社会のものでしょうか?私の思いなのですが、子供は誰のものでもなく、子供自身のもの。強いて言うならば、天から預かり、最後には天に返すべきもの。我々だって、そうですね。

       

      のっけから私事ですいません、私が始めて我が子と対面した時に思った事は「この子は天からの預かりもので、私の私物ではない。ちゃんと育てて社会に出し、最後は天に返すのだ」。

      「子供は天からのさずかりもの」という言葉がありますが、「さずかった」のではなく、「預かった」方が正しいと思いました。この感覚は、私が父親として子供の存在を認識するからでしょうか。母親という立場ならば、自分の中に一年近く存在した生き物を、「預かった」とは考えにくいかもしれません。また、子供を何年も心待ちにしている家族にとっては、やはり「さずかる」という感覚の方が正しいのでしょうか。

       

      中学時代の私に影響を与えた一冊の本があります。タイトルも、著者の名前も忘れてしまい、今では調べようもないのですが、アメリカの大家族の話です。その家族は、アメリカ人の父母と、アフリカやベトナムから養子として引き取られてきた多くの子供達から構成されています。アメリカは海外からの養子縁組が盛んな国なのだそうで、そのために様々な問題も起こるのだそうですが、思春期の私が、その本から感じ取った事は、もっとダイナミックな、人間存在の意義のようなものでした。人間は、人間として生まれ、育ち、次世代に何かを伝えて命を終えていく。そして、伝える先は、けっして血を分けた親子である必要は無いという事でしょうか。

       

      そう言えば、日本の昔の商家は、我が子にのれんを継がせるのではなく、養子として迎えた優秀な若者にのれんを継がせていたと聞いたことがあります。そのほうが、その家の考え方などが廃れずに伝わるという事なのだそうです。

      商家ならば、商いの仕方やお客様や商品に対する取り組み方などを伝えていくのでしょう。我々一般の家庭では、何を伝えるのでしょうか。何を伝えたか、何を伝えたかったか、あるいは、何を伝えようとしているのか、それは人それぞれではあるでしょう。

       

      吉田松陰は「人には必ず春夏秋冬がある。二歳で死んだ子にも、五十まで生きた人にも、その人なりの春夏秋冬がある」という名言を残しています。どんな人も春夏秋冬を生き、結実し、その種を次世代に伝えていくのだという事です。吉田松陰は、自分の生き方、考え方を残し伝え、後世に影響を与えました。さて、自分はどのような種を残し伝えたいのだろう、伝えようとしているのだろうと、ちょっと立ち止まって考えてみるのも良い事でしょう。

       

      ポイントは、伝える先は、我が子だけではなく、我が子を含む自分の人生の中に登場してくれた人達ですね。そして、何を伝えるのかが大事です。子供に将来不自由させたくないのは誰でも同じで、そのために猛勉強させている方もおられるでしょう。たまには振り返ってみてください、自分は、子供達が種として後世に残せるものとして、何を伝えようとしているのか。どんな翼を子供たちに託そうとしているのか、という事を。子供達も、子供達の春夏秋冬を生きるのです。

       

      著作(本文・4コマストーリー):株式会社メンタル・コア 野田雅士

      🔵熱ブロの著作者である、

      野田雅士氏の新書が経法ビジネス新書より、怒りの制御(アンガーマネージメント)

      をテーマとした新書として発刊中。

      タイトル 『「怒り」に寄り添うエクササイズ』

      マインドフルに怒りに寄り添う方法や根拠、メリットを解説。

      http://www.mentalcore.co.jp

       

      デザイン・イラスト(キャラクターデザイン・4コマ漫画):塚元善己

      🔵熱血ブログLINEスタンはこちらの作者のページから

      https://store.line.me/stickershop/author/93943

      | かんちゃん | 4コマ漫画 | comments(0) | trackbacks(0) |
      第七十二回目  強みを強化する  強み強化支援策
      0

        第3章 お子さんの力をさらに引き出す方法

        考えてみましょう

        第72話

        小さな変化を大きく育てるテクニックは、行動に焦点をあて、承認することです

         

        行動は、いかに誰かに無理強いされた事であれ、最終的に判断するのは行為者ですから、行動の多くは自発的な行動であると考えられます。大事なのは自発性ですから、そこをしっかりと承認することが、テクニックのポイントとなります。

         

        「いいかい、今、目を開けた瞬間に君の望みが適っていたとしたら、君はどんな事からその事を察知できると思う?」そして、例えば、朝目を覚ました瞬間から、出来るだけ具体的に気がつけるだろう事を話してもらいます。

        もちろん、その内容に対して「承認」を忘れないでください。発見できた「強み」に関連させて「承認」できたら、もっと良いでしょうね。そして、できるだけ沢山聞きだしてください。「他には?」「そうかい、で、他には何に気づく?」「へぇ、すごいね、で、君の友人は、君に何て言う?」そんな風に、いろいろな角度から探りを入れて、できるだけ具体化させていきます。

         

        例えば、朝起きたらおねしょが治っていたとします。それで、下着を着替えることも、シーツを布団から剥ぎ取ることも、もちろん、おかあさんの小言を食らう事も無く気持ちよく学校に行き、いつもより元気に皆と遊び、夜も、次の朝の不安に怯えることなく布団に入り、ゆったりとした気分で眠れる。ここで気づけるのは、夜、眠る時に不安に身が固まってしまっており、それがおねしょにつながっているかも知れないと言うことです。それに気づけただけでもめっけものです。その程度の発見でおねしょが治るかどうかはわかりませんが、やってみる価値はあるでしょう。駄目ならば、別の事をやればいいのです。

         

        数値化という手法もあります。「今の状態は、百点満点で言ったら、何点くらい?」あるいは十点満点でもいいですが、自分で状況を数値化してもらいます。ポイントはここからです。「へぇ、昨日は17点だったね、すごい、2点あがったね。2点高くなった理由は何?」という風に承認しつつ数値があがった事に意識を向けさせ、その理由を考えます。

        不登校の子が、ようやく学校に出てきてくれ始めたとしましょう。「今朝の調子はどう?何点?」昨日に比べて3点上がっていたとしましょう。「昨日と何が違っていて3点高いの?」「へぇ、そんな良い事があったんだね。素敵だね。」もしくは、昨日より5点下回っていたとしましょう。「昨日より5点低いんだ。それでも学校に出てきてくれたんだね、ありがとう。」と、良い時は、良い部分を「承認」します。良くない時でも、必ず良い部分が存在しているはずなので、それを見つけ出して「承認」します。

        当然、「承認」すべきは、過程です。結果の数値だけを「承認」しても、何の意味もありません。数値は、試験の結果でもそうですが、努力の結果でしかなく、我々がしなければならないのは、一時の結果がどうであれ、努力をし続ける事を意識付け、自発的な行為を相手から引き出す事ですから。

         

        最後に、この章での注意点です。この章に書かれた内容が、全ての人に有効であるとは思わないことです。人は百人百様、個性も能力も経験値も違います。駄目でもともと、うまくいけばラッキーくらいの気持ちで取り組み、効果がなければ別の事をしてみるように心がけてください。私の経験では、比較的、うまくいく事の方が多かったですよ。

         

        著作(本文・4コマストーリー):株式会社メンタル・コア 野田雅士

        🔵熱ブロの著作者である、

        野田雅士氏の新書が経法ビジネス新書より、怒りの制御(アンガーマネージメント)

        をテーマとした新書として発刊中。

        タイトル 『「怒り」に寄り添うエクササイズ』

        マインドフルに怒りに寄り添う方法や根拠、メリットを解説。

        http://www.mentalcore.co.jp

         

        デザイン・イラスト(キャラクターデザイン・4コマ漫画):塚元善己

        🔵熱血ブログLINEスタンはこちらの作者のページから

        https://store.line.me/stickershop/author/93943

        | かんちゃん | 4コマ漫画 | comments(0) | trackbacks(0) |
        第七十一回目  強みを強化する  小さな変化を大きく育てる
        0

          第3章 お子さんの力をさらに引き出す方法

          考えてみましょう

          第71話

          小さな変化を大きく育てるポイントは、ピンチを切り抜ける時こそ活かせます

           

          小さな変化を無理なく大きく育てるポイントは、実は、ピンチを切り抜ける時にこそ活かされます。その方法が、相手の中にうまく定着してくれれば、相手は、自分でピンチをチャンスに変えるスキルを身につけてくれたと考えても良いでしょう。

           

          変化をもたらす手法として、ソリューション・フォーカスト・アプローチ(SFA、解決指向型アプローチ)という手法があります。

          まさに、問題点にフォーカスする(焦点を当てる)のではなく、解決した状態にフォーカスする手法です。問題点にフォーカスし過ぎると、それに付随する問題点で無い部分まで修正しようとしてしまいがちで、できている部分、問題の無い部分まで否定してしまいます。それを避けます。SFAのコツは3つあります。これも簡単なものです。(1)壊れていない部分、問題が発生していない部分には手を出すな、(2)うまくいったら何度でもそれを繰り返せ、(3)うまくいかなかったら別の事を試せ、この3つです。この3つをうまく繰り返す方法として、できている状態、解決している状態に焦点を当てて話をし、相手の気づきを引き出します。

           

          何度も「承認」という言葉を使っていますが、「承認」とはまさに、できている部分、解決している部分に焦点を当てる事で、それを強化する最も良い方法です。

          「こんな大変な状態で、ここまでできたんだね、すごいね」という言い方がそれでしょう。あるいは、試験に自信が持てなく尻込みする相手に「今まで頑張ってきた、その努力が大事なんだよ、その努力を残すために、名前だけでも書いて帰っておいで。後は白紙でもいいじゃないか。それでも十分に価値があるんだから」と声をかけてあげるのも一つでしょう。名前を書けば、せっかくなので出来る問題くらいは解いて帰ろうと思うでしょう。解ける問題から解いて行けば、後はその周辺の取り組める問題にも手が出るかもしれません。

           

          「何を甘えた事を言ってるんだ。他の人達を見ろ、皆、緊張感と闘って頑張っているんだ。君だけじゃないんだ。」という言い方もあるでしょう。それで元気を取り戻せる場合もありますが、「皆が頑張っているのに、頑張れない自分は駄目なんだ」と余計に緊張感と無力感を煽ってしまう可能性もあります。リスクは避けるに越した事ありませんね。「名前と、解ける問題は解いて出てきた」と報告してくれたら、「名前だけでなく、問題も何問か解いたんだ、たいしたもんだ。普通、君のあの緊張感では、そこまでなかなかできないよ。さすが、君の目的志向はすばらしい」ぐらいに盛大に承認したら、次回はさらに力を発揮できる可能性が高まるでしょうし、その試験では次のチャンスはなかったとしても、別の試験や機会で力を発揮してくれる可能性は高まります。

           

          SFAと「強み」発見カードで発見した「強み」を重ね合わせることができれば、さらに高い効果が発揮できそうな事は、ご理解いただけますね。

          また、「白紙でもいいから名前だけでも書く」のように、行動に焦点を当てるのもポイントの一つです。「考え方」や「立ち向かう姿勢」をいきなり変化させるのは難しいですね。「名前だけでも書こう」という行動への意思を変化させれば、行動が変化し、他にも良い変化を期待できる可能性は高いわけです。

           

          著作(本文・4コマストーリー):株式会社メンタル・コア 野田雅士

          🔵熱ブロの著作者である、

          野田雅士氏の新書が経法ビジネス新書より、怒りの制御(アンガーマネージメント)

          をテーマとした新書として発刊中。

          タイトル 『「怒り」に寄り添うエクササイズ』

          マインドフルに怒りに寄り添う方法や根拠、メリットを解説。

          http://www.mentalcore.co.jp

           

          デザイン・イラスト(キャラクターデザイン・4コマ漫画):塚元善己

          🔵熱血ブログLINEスタンはこちらの作者のページから

          https://store.line.me/stickershop/author/93943

          | かんちゃん | 4コマ漫画 | comments(0) | trackbacks(0) |